免疫力も高まり、心も体も元気になる栄養素や地域に根付いた食文化を知ることは、成長期の子どもにとっては大事なことです。昆布やワカメなどの海草類をよく食べる日本人の腸には、海外の人には少ないとされる海苔などを分解する菌がたくさんいます。腸によいといわれる乳酸菌たっぷりの漬け物、腸内細菌をよくしてくれる発酵食品である「みそ」も日本には昔から受け継がれています。

食を知り、日本の食文化を受け継ぐことで腸内環境もよくなり、免疫力が高まり、低体温や便秘、イライラなど感情的なものも改善されていきます。特に暑い夏、塩分と水分が乱れて起こりやすい熱中症予防には、みそ汁がいいのです。睡眠中に下がった体温を素早く上げて体を目覚めさせてくれ、水分と塩分を補給してくれます。そんなとき、包丁と火を使わない子どもにも簡単にできる手作り即席味噌汁「みそまる」。忙しいとき、お父さんのお弁当のお供にもいいです。

職員での研修においても「みそまる」つくりを通して、PTA活動や家庭科・生活科の授業で活用するため、研修も行っています。

親子で作る「簡単・便利でおいしい!」即席みそまるのつくりかた

材料(みそまる10 個分)
味噌··················································· 150~180g
具材(ねぎ、わかめ、
麩、切り干し大根など)··················· 適量
【だし】
顆粒だし············································ 5g
または
焼いて潰した鰹節や炒り子··············· 10g

作り方
① 味噌とだし、小さくカットしたお好みの具材を混ぜ合わせます。
② コロコロ丸めて団子にします。
③ ラップに包んで完成です。

ひとくちメモ
食べる時にお湯を注ぐだけでみそ汁に。冷蔵庫で1週間、冷凍庫で1カ月保存できます。

文・佐世保市立広田小学校教諭 福田泰三