「自炊は自分が1番好きな味付けにできる、という先生の言葉が忘れられない」「臆せずいろんな食材にチャレンジしてみたい」
自炊塾に参加した人の声だ。普段から料理はしているという参加者も、「疲れているときの家庭料理はこのくらいでいい」と自分を納得させられるようになったという。普段自炊をしない人にとって、自宅での調理は精神的にもハードルが高い。そこで、「弁当の日」応援プロジェクトが2021年10月12日・10月26日・11月9日の全3回にわたって開催した「オンライン自炊塾」より、自炊のヒントが詰まったレッスン内容をお届けする。
お湯を注ぐだけ 即席みそ汁
材料(150~200cc = お椀またはカップ1杯分)
かつお節(小分けパック)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1袋
みそ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
自炊塾レッスン
オンライン自炊塾は、自分で用意した食材と、「弁当の日」応援プロジェクトが参加者の自宅にあらかじめ届けた、みそやしょうゆなどの調味料を使って、オンラインでつながりながら各自で調理を行うスタイル。
『週3レシピ 家ごはんはこれくらいがちょうどいい。』などの著書を手掛ける自炊料理家の山口祐加(やまぐち・ゆか)先生が講師を務め、20~30代の参加者は自炊が初めて・慣れていないというケースがほとんどだ。
「忙しい朝におすすめ」として最初に取り組んだのが、お椀やカップの中でつくる「即席みそ汁」。「かつお節のダシは70度程度で出るので、お椀の中で作っても大丈夫」と山口先生。用意したお椀に、かつお節を直接入れる。かつお節のモサモサ感が苦手だったら、小袋の半分程度でもいいかもしれない。
続いてみそを投下。みそ汁1人分には大さじ1杯のみそが基本だが、みそによって塩分が異なり、好みもあるので、少な目に入れて調節してもいいかもしれない。
お湯を半分ほど入れたところで、20秒ほど放置。
「みそが緩んで溶けやすくなる」。なるほど、みそが柔らかくなってスプーンで軽くかき混ぜるだけでみそ汁の完成だ。
具がなくてもダシの味がしておいしいが、海苔やわかめ、麩、ねぎなどを入れれば、見た目にも立派なみそ汁になる。山口先生が、リモートワーク中に「カフェオレ代わりに飲む」くらいに手軽でおいしい“自炊料理”だ。