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 今日の感染者数は何人か? どうしたら感染を防げるか? ということにばかり目が行く昨今だが、真逆の思考で数学に挑み、現状を分析した高校生がいる。「もし新型コロナウイルス(COVID-19)の感染対策をしなかったら・・・?」をテーマに、ソーシャルディスタンスや分散登校などの感染対策の効果を数学的にモデル化して実証した愛知県の高校1年生、西川結葉さんが、「塩野直道記念 8回『算数・数学の自由研究』作品コンクール」(理数教育研究所)の優秀賞の1つ、「日本数学検定協会賞」(日本数学検定協会・東京)受賞した。 

 西川さんは、今現在も猛威をふるい続けている新型コロナウイルスの感染者数について、テレビのニュースなどでの報道を毎日見ているうちに、感染対策をしなかった場合の感染力がどのくらいなのか疑問に思うようになり研究をスタート。感染者が1人発生したあと、何も感染対策をしなかった場合どのくらいのスピードで感染拡大するか条件をいくつか設定したうえで30日後の感染拡大を計算した 

 また、 学校の教室で感染者が1人発生した場合、何人に感染する可能性があるのか。「ソーシャルディスタンス」と「会話時間」という2つの観点から推定して感染確率を計算。さらに分散登校で、教室40席を半分の20席にしたとき、感染確率がどう変化するかを計算した。 

 感染対策を何もしなかった場合、指数関数的に増加する感染者数は、わずか18日で世界人口を超える結果となった。教室という狭い空間でのソーシャルディスタンスを考えた場合、距離を1mから2mに増やすことで感染確率を約半分にできることも計算から求められたという 

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