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子どもの頃、親に読んでもらったこの絵本を、自分の子どもにも読み聞かせたという人は多いだろう。松谷みよ子さんの『いないいないばあ』(童心社)は、今年刊行53年。累計出版部数は700万部を突破した。

自分の子どもに読み聞かせる絵本を、自ら書こうと考えてこの絵本を作ったという松谷さん。1967年の発売当初から、「あかちゃんがほんとうに笑うんです」という多くの読者の声が届いたという。「いないいない…」と読みを切って、次に「ばあ」というと、赤ちゃんはうれしそうに笑う。乳幼児期の脳と心の発達が専門の京都大学大学院教育学研究科・明和政子教授によると、いつも聞いている親の声で「ばあ」という声を聞きながらページをめくる経験を積み重ねると、赤ちゃんは「次に何が起こるか」を脳内で予測するようになり、その通りになると、不安から安心へと気持ちが変化して笑うのだそうだ。

読み聞かせと同時にスキンシップも大切。マスク着用で口の動きが覆い隠され、赤ちゃんが人の表情を見る機会が減っていることが心配されている中、絵本で笑顔の時間を作ることが、今まで以上に求められているかもしれない。

童心社では、実際に『いないいないばあ』の読み聞かせを行う親子の映像と、明和教授が赤ちゃんの笑顔のひみつや読み聞かせについてコメントする動画も公開している。

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