11月2日(月)、広島県福山市立常金中学校にて、食育講演会が開催されました。竹下和男氏が「食べることは生きること~よりよく生きるために~」と題して講演し、近隣の小中学校の児童、生徒、保護者など約110名が参加しました。

概要

◆主催:福山市立常金中学校
日時:2020年11月2日(月) 14時00分~15時30分 
◆会場:広島県福山市立常金中学校
◆事業の名称:竹下和男先生食育講演会
◆講師:竹下 和男
◆講演タイトル:食べることは生きること~よりよく生きるために~
参加人数:111名 中学生46名、小学生24名、教職員小中13名、保護者一般26名、給食センター、教育委員会各1名
参加者:常金中学校生徒、常金丸小学校6年生、常金中学校・常金丸小学校教職員、常金丸保育所・常金丸小学校・常金中学校保護者、地域の方、一般
◆参加者の感想(児童・生徒)
○「弁当の日」って何だろう、おいしそうだなと思っていました。それが中学校に来て、「自分で作る」とあった時、ますますどういうことだと思いました。講演が終わって「弁当の日」って何だろうと考えた時、それは生きることの喜びや周りの人の苦労を知る日だと思いました。「弁当の日」一度やってみようかなと思いました。(小6男子)
○今日、講演会で「食べるとは生きること」という題で話を聞きました。「人間は置かれた環境に適応する。」というのを聞いて、「なるほどな」と思いました。そして、大人になるまでの限られた時間をどう使うかを考えさせられました。(小6男子)
○「自分の当たり前が全てだと思ってはいけない。」ことと「やってみようとする心が大切だ。」と分かりました。…自分と違うからって、簡単に「かわいそう」や「おかしい」と決めつけるのはよくないと思いました。また、私は思ってもやろうとすることはほとんどありませんが、やってみて楽しいと思えるかもしれないのに、やらないのはもったいないと思いました。(中1女子)
○はなちゃんのお母さんは、自分が死んだときのために、はなちゃんを小さい頃から台所に立たせていた。そのおかげではなちゃんは自分でご飯を進んで作るようになった。そんな話を聞いて、手伝いや料理を小さい頃から少しでもさせていると家事は「楽しいもの」として記憶に残り、大きくなっても家事をするようになることが分かった。私は最低限の料理くらいしか作れないが、それは自分で楽しんで作っているものだ。もっと家事を通じて楽しく生活したい。(中2女子)
○印象に残ったのは高学年がもってきた弁当を低学年が見て、その子が大きくなったら今度は弁当を見られる立場になるなど、そのような連鎖が生まれていくことがすごいと思いました。それと「はなちゃん」が、小さい頃から毎日お父さんにご飯を作っていたのはすごいなと思いました。僕はまだいろんなご飯を作ったり、いろいろな家事をすることがあまりできていないので、これからも身の周りの人に感謝して、もっと自分のできることを増やしていきたいです。(中2男子)
○私は、お弁当をつくるときは母に手伝ってもらってばかりで、自立することができませんでした。今からでも家事の手伝いや自分でも料理をつくっていくと、次へ繋げていくことができたり、家族との話が広がっていくと思いました。だから私は、食べることは自分だけでなく、周りの人たちもよりよく生きるためだと思いました。(中3女子)
私が普段、当たり前のように食べている野菜は地域の方が育てたもので、魚はおじいちゃんが釣ったもの、お米は自分も手伝って作られたもの。昔だったら当たり前のことかもしれないけど、今考えると、とても特別なのかなと思った。これらのことは、誰かの支えがあるからこそで、生きていることで、私はとても大きな愛をもらっているんだなと思った。この愛を自分の子供にもあげられるようになりたい。そのために、体が成長している今の時期に、バランスの良い食事ができるようにしたい。これから生きていくうえで参考になることがたくさん学べたので、本当に良かった。とても感動した。(中3女子)
◆参加者の感想(保護者・一般 )
○今まで子どもに、「一緒にごはんつくりたい!」と言われて、台所に立つと正直こぼしたり汚れたりで、「やめてー!」となっていました。でも、たくさん失敗させてあげて、自分の力で生きる力を身につけて欲しい、子供の子供につながってほしい。とても心に残ることがたくさんでした。(保護者)
○「かわいそうな子はいない。」というメッセージは響きました。「何をどう見、どう感じるか。生きるとは、自立とは。」多くのことを感じさせられました。(一般)