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アヘンや優生学、そしてロボトミー手術。善意から始まった科学や進歩が、さまざまな形で批判の的になることは少なくない。世界を良い方向に変えると思われた発明や発見が、時間の経過とともに愚行に転じ、人類に禍(わざわ)いをもたらすことも。そんな七つの過ちを解説する迫真の科学ドキュメンタリー、「禍いの科学 正義が愚行に変わるとき」(日経ナショナル ジオグラフィック社、税別2,000円)が、11月24日に発行される。

取り上げられているのは「神の薬アヘン」「マーガリンの大誤算」「人権を蹂躙した優生学」「心を壊すロボトミー手術」など、十分な検証がなされず世に出てしまったもの、科学としては輝かしい着想や発明であったにもかかわらず、人々を不幸に陥れたものなどだ。米国の医学研究者かつ臨床医、ペンシルベニア大学医学部教授である著者のポール・A・オフィット氏が、なぜ、どのような経緯をたどって、そこに至ったのかを、詳しく分かりやすい物語として紹介している。新型コロナウイルス感染症のワクチン開発に、国や企業、研究者がしのぎを削る中、このような過ちを二度と犯すことのないよう、世界中に警鐘を鳴らす一冊だ。

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