「牛のくらしから学ぶ ~食・いのち・環境~」

「生命を支える“食”と安心して暮らせる“環境”を未来の子どもたちに継承していく」というビジョンを実現するため、農林水産省がこのほど、夏休みの子どもたちを対象とした企画を発表した。会場参加とオンライン参加を組み合わせたハイブリッド型のワークショップや講演、楽しみながら食や農林水産業にまつわる問題に取り組むオリジナルドリル、食育動画などが目玉だ。

ワークショップは、霞が関等に所在する各府省庁等が連携して行う「こども霞が関見学デー」である8月3日・4日に併せて、無料で開催する。小学生親子約100組はリアルで参加でき、ライブ配信での視聴も可能だ。

内容は全部で7種類。「牛乳を配合した”せっけん”を作って日本の食料自給率を考えよう!」「“煮干しの解剖”を通して食といのちの繋がりを学ぼう!」「和菓子職人への道!五感で楽しむ季節の和食文化」「種の秘密を探ろう!」「豆アート(お絵描き)に親子で挑戦しよう!」は手を動かしながら学べるワークショップ。「BUZZ MAFFの官僚YouTuberに質問しよう!」「さかなクンのおさかな教室」の講演会も行う。

食や農林水産業にまつわる国語・算数・理科・社会の問題を集めた学習ドリル「マフ塾ドリル2022」は、小学校の試験に出そうな問題から大人でも解けない超難問までの全16問。解答には、さらに知識を深める解説も掲載している。

「“いただきます”食といのちの繋がりを学ぼう!」をテーマに4本の食育動画も公開した。「牛のくらしから学ぶ ~食・いのち・環境~」は、須藤牧場の須藤健太さんが牧場から直接、声を届ける。牧場での仕事、牛の食事や成長などの様子などが分かる動画だ。

「牛のくらしから学ぶ ~食・いのち・環境~」

学習院女子大学教授の品川明さんによる動画「煮干しを解剖してみよう!」では、メスもハサミも使わずに煮干しを解剖する。

「煮干しを解剖してみよう!」

「“牛乳寒天ゼリー”を作ってみよう!」と「“煮干し出汁(だし)のお味噌汁”を作ってみよう!」は、パパ料理研究家の滝村雅晴さんが実演する調理動画だ。

「“牛乳寒天ゼリー”を作ってみよう!」

「“煮干し出汁(だし)のお味噌汁”を作ってみよう!」

夏休みに子どもたちが食や農林水産業について学べる特設ウェブサイト「マフ塾2022」では、食品や食の安全、田畑、山林、海・川などに関して、漫画やクイズ、動画などのコンテンツを豊富に用意。子どもたちの自由研究にも役立ちそうだ。

ワークショップへの応募、「マフ塾ドリル2022」ダウンロード、コンテンツ視聴は「マフ塾2022」から。ワークショップ会場参加の応募締め切りは7月18日(月)まで。ウェブサイト「マフ塾2022」の公開は8月31日(水)まで。