アーダン首相(mitograph提供)。

アーダン首相(mitograph提供)

 

 

presented by OVO [オーヴォ]話題の情報を発信するサイト

「キウイフルーツ」という言葉を聞いただけで、口の中に甘酸っぱい感覚が広がってくる。シーズンを迎え、最近ではスーパーなど店頭でよく見かけるようになった。産地はニュージーランドが多く、よく見るとキウイに「Zespri(ゼスプリ)」のシールが貼ってあるのに気付く。

ニュージーランドに本社があり、世界にキウイフルーツを輸出している販売会社ゼスプリの日本法人ゼスプリ インターナショナル ジャパン(東京)は4月21日、シーズン到来を記念して「ゼスプリジャパン2022年シーズンキックオフ会」を東京都内で開催した。会には来日していたニュージーランドのアーダン首相も出席。「品質が良く、ビタミンと食物繊維が豊富だ」とゼスプリキウイの魅力をアピールした。

国別シェアでトップ

キウイフルーツは、ビタミンCをはじめ食物繊維やカリウム、葉酸、ビタミンEなど豊富な栄養素を含んでいることで知られる。ゼスプリによると、国別生産量では中国がトップだが、国内流通がほとんどのため、世界で取引されるキウイフルーツの生産地別シェアは、ニュージーランドが39%でトップ。日本で流通しているキウイの76.4%がニュージーランド産だ(2019年現在)。

ニュージーランドのキウイ生産者が株主だというゼスプリは、同国の世界へのキウイ輸出を一手に担っている。日本でも2001年から契約農家による栽培を始め、国産ゼスプリキウイが出荷されるようになった。日本での生産地は愛媛、佐賀、宮崎、大分、熊本、山口の6県で、三重、福岡両県でも栽培がスタートしたという。

ゼスプリは、独自の研究によって栄養素が豊富なキウイを開発。品種は大きく分けて3種類ある。果肉が緑で食物繊維が豊富な「グリーン」、10年かけて独自開発したという果肉が黄色くビタミンC含有量が多い「サンゴールド」、そして近年、新たに赤い果肉で甘さが特徴の「ルビーレッド」を市場投入している。

首相が書道で「キウイ」

キックオフ会では、アーダン首相に加え、オコーナー貿易・輸出振興相も出席した。アーダン首相は書道の腕前を披露し、カタカナで「キウイ」と書くと、集まった業界関係者から喝采を浴びた。オコーナー大臣も用意されたケーキにキウイでデコレーションするパフォーマンスで盛り上げた。ニュージーランドでは、コロナ感染で入国制限していた措置を5月2日に解除し、海外からの渡航が可能になる。アーダン首相は「ぜひ、ニュージーランドに来て味わってほしい」と話した。

国連食糧農業機関(FAO)の調べでは、日本の果物摂取量は174カ国中129位(2011年)で、世界の平均摂取量の7割弱だという。果物をあまり食べない理由として「むくのが面倒」「手が汚れる」といった調査がある中で、キウイフルーツの消費量は増え続けている。

書道を披露するアーダン首相(mitograph提供)。

書道を披露するアーダン首相(mitograph提供)

 

 

「むかない手軽さ」で人気

総務省の家計調査でも、1世帯当たりの果物消費量が、2010年をベースに2019年までにバナナやミカン、イチゴなどが横ばいか減少しているのに対し、キウイフルーツは63%増加している。関係者は「皮をむかずに半分に切ってスプーンで食べられる手軽さが現代のライフスタイルに受け入れられているのでは」と分析する。

ニュージーランド産キウイは、栽培、収穫から残留農薬検査、トレーサビリティー(生産流通履歴)など農園から店頭まで一元管理する「ゼスプリ・システム」を導入しており、日本法人の安斉一朗社長は「どれを買っても外れがない」と強調する。

ゼスプリキウイは、一つ一つに貼ってあるシールの色が果肉の色と同じだという。スーパーに行ったらシールを確かめてみたい。

アーダン首相(写真中央右)とオコーナー貿易・輸出振興相(同左)=mitograph提供。

アーダン首相(写真中央右)とオコーナー貿易・輸出振興相(同左)=mitograph提供