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今さら使うのを止めることはできないが、少なくとも「使いこなす」努力は怠れない。スマホなどのデジタル機器が人間の脳に与える影響を、医学者である著者が分かりやすく解説した『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン著、新潮社、税込み1,078円)が、「第14回 オリコン年間“本”ランキング 2021 BOOKランキング」第1位を獲得、今年最も売れた本になった。昨年11月に刊行後部数を伸ばし続け、累計発行部数は60万部を突破している。

学力低下、記憶力減退、うつ、睡眠障害、依存などの多くの悪影響を指摘し、教育大国スウェーデンで社会現象と言える反響を呼んだ一冊。16カ国で発売が決定、世界的ベストセラーとなっている。

著者はこの本の中で「人間の脳はデジタル社会に適応できていない」ことを説き、脳の進化がデジタル機器の進化に追いついていないと書く。オビでは「スティーブ・ジョブズはわが子になぜiPadを触らせなかったのか?」という問いを投げかけた。デジタル機器に、またそこに利益を見いだす企業に「支配される」危険性も生まれることを指摘しつつ、一方で、デジタル機器を「使いこなす」ための23に及ぶ具体的な処方箋も紹介している。

このテーマへの関心の高まりは、コロナ禍により自宅で過ごす時間が増え、デジタルツールとの接触時間が増えたことや、「GIGAスクール構想」の前倒しなど、「デジタルツールと教育」の在り方が変革の時を迎えていたことが背景にあり、30~40代の子育て世代から共感の声が数多く届いたという。

 

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