朽ちゆく美の引力　ヨーロッパの廃墟写真集

ヨーロッパの“廃墟”写真集。朽ちゆく美しさの破壊的引力! 「A World in Ruins」

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廃墟は、写真家のフレームを通して見て初めて、その美しさが分かるものの一つかもしれない。実際に見るよりはるかに力強い写真の数々を収めた『A World in Ruins』を出版するための支援を、英国・リバプールの出版社Bluecoat PressがKickstarter（講談社）で募っている。リワードはもちろんこの一冊だ。サイン入りの本や、プリント写真が手に入るプランもある。支援額は28ポンド（約4,277円）以上から。12月3日まで受け付け。

英国人カメラマンJames Lacey氏が欧州を旅して撮影した写真の数々。つい10数年前まで伯爵夫人が暮らしていた有名なお城や、壁に肖像画がかかったままの家、往時の暮らしを想像させる農家、法廷など、歳月がもたらした芸術的な姿を発見できる。栄枯盛衰、諸行無常を体現した、独特の美の世界がそこにある。