2017年、PTA 講演会で竹下和男先生にご講演いただきました。「子どもたちのくらしの時間の充実が未来をつくる。」という言葉が、本校にぴたりと合い、2018年度よりお弁当の日をスタートしました。
最初は5・6年生を中心に、6つのコースを選択できる形で取り組みました。「全部食べ切ってありがとうを伝えるコース」「水筒にお茶を入れてくるコース」「お弁当箱におかずをつめるコース」「自分でおにぎりをにぎるコース」「お家の人と一緒に全部作るコース」そして、「自分ですべて作るコース」。初めてなので、子どもたちは思い思いのコースを選んでいました。
「お弁当の日」当日。ペア学年でお弁当を食べました。「たまごやきがハート!」「5年生自分で作ったんだって!」と下の学年の子どもたちがたくさん教えてくれました。高学年も鼻高々。「おれ、お母さんにオムそば教えてもらった!」と、うれしそうにみんなにお弁当を見せている子もいました。最初は「子どもにさせるなんて・・・。」と言っていた保護者の方も、子どもの姿を見て「この取り組みいいね!」と話してくれました。
お弁当の日2回目は、1カ月後にやってきました。2回目は全校で実施。学年に合わせたコースを提案しました。登校時、正門で挨拶をしていた校長先生に「お母さん起きるの遅かったから、自分で詰めてきた!」と2年生。「おにぎり初めてにぎった!」と3年生。
子どもたちにお弁当の取り組みが広がってきていることを感じられる瞬間でした。
2019年度は、年に4回行うことにしました。「教員も自作お弁当を!」と張り切っています。積み重ねていく中で見えてくることを大切に、これからも「子どもたちのできた!」を増やしていきたいと思います。
文・高槻市立大冠小学校(大阪府)教諭 関 美和子