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コロナ禍で自由に国内の旅に出ることも制限を受け続けた2年弱。個人がいろいろな土地に行くことが難しかっただけでなく、地域同士の交流面も、大きな影響を受け続けてきたのではないだろうか。そんな中、ふるさと納税サイト「さとふる」(さとふる・東京)は、全国7地域を代表するご当地鍋と、遠く離れた地域のご当地食材を組み合わせて誕生した7種の新・ご当地鍋レシピを紹介する「コラボで生まれる新・ご当地鍋プロジェクト」を始動。12月15日に都内で記者発表会を行った。
さとふるでは、コロナ禍で地域へ直接足を運ぶ機会が制限される中、地域とふるさと納税寄付者が出会う機会を作り、地域のファンを増やすことを目的に、会員制のオンラインコミュニティ「ふるさと応援サロン」を創設。参加メンバーには地域の魅力を体感できる特産品が届き、オンラインイベントへの参加や非公開オンラインページでの双方向のコミュニケーションを通して、自宅にいながら地域を訪れたときと同じように地域の人と交流し、地域の魅力を楽しめる場を提供してきた。その中で、「来年こそは、もっと地域を超えた出会いの場を」という願いから始まったのが、今回の“ご当地鍋プロジェクト”だ。
同プロジェクトには全国14自治体が参加。料理研究家・渥美まゆ美さん監修の下、「さとふる」でふるさと納税の返礼品として手に入る異なる2つの地域の食材を組み合わせることで、「新・ご当地鍋」を創作した。もとの鍋のおいしさを生かしつつ、「合わせる食材」「テイスト」「食べ方」などのアレンジを工夫し、新たな鍋料理の楽しみ方を提案している。記者発表会では、7つのご当地鍋がステージ前に勢ぞろい。自治体の担当者も食材の魅力を語った。
「ピリ辛!めんたいきじ鍋」は、愛媛県鬼北町と福岡県中間市のコラボで、低脂肪でさっぱりとしたキジ肉の味わいと明太子の刺激を楽しめる鍋。鬼北町長の兵頭誠亀氏は「地元の生産者が手塩にかけて育てた、こくがありつつあっさりとしたキジ肉の味わいと、辛子明太子のガツンといた味わいの相乗効果は抜群だと思っています」。中間市長の福田健次氏は「おいしいものの例えに、“カモがネギをしょってくる”というのがありますが、これからは“キジが明太子をしょってくる”と皆さんにいわれるのではという味わいになると思っています」とユーモアを交えて語った。
「伊勢海老の濃厚カマンベールミルク鍋」は、三重県鳥羽市と北海道森町のコラボ。魚介の濃厚なうまみに北海道のまろやかな甘みのある牛乳を組み合わせ、さらにリッチに仕上げたミルク鍋で、カマンベールチーズを入れることで塩味と発酵による味の深みもプラスされている。鳥羽市長の中村欣一郎氏は「伊勢湾の入り口という豊かな海域の中で豊かな海の幸に恵まれている鳥羽市の料理鍋が、北海道森町の特産品とコラボできて非常に光栄。伊勢エビの赤、牛乳の白で、年始を迎えるに当たってお友達を招いたりするのに話題のある鍋になるのでは」。森町商工労働観光課長の阿部泰之氏は「今回鍋に使用する駒ケ岳牛乳は、低温でじっくり処理し、生乳の風味を残しつつ牛乳くささがないのが特徴。濃厚な伊勢エビのだしと、森町の牛乳やチーズを合わせてどのような鍋になるのか、非常に期待しています」と話した。
そのほか、「ホタテ香るほうとう鍋」(山梨県甲府市×青森県むつ市)は、きのこのうまみとかぼちゃの甘みが引き立つ山梨県のほうとう鍋に、青森・陸奥湾さんの干しホタテの貝柱のうまみをプラス。「きりたんぽの南高梅ぞうすい」(秋田県横手市×和歌山県御坊市)は、比内地鶏のうまみが詰まった秋田名物きりたんぽ鍋に、梅の収穫量全国1位の和歌山の梅を加え、優しい酸味が味わえるさっぱりとした鍋に。鍋の途中で崩れていくきりたんぽが梅雑炊のような感じで楽しめる。
さらに、「水炊きイエローレモン鍋」(福岡県大任町×香川県観音寺市)は、鶏肉のうまみが凝縮された福岡名物水炊きに、香川県内で丁寧にハウス栽培されたイエローレモンを加え、爽やかな酸味をプラス。「大玉トマトのあんこう鍋」(茨城県ひたちなか市×愛知県岩倉市)は、茨城県を代表する濃厚なあんこう鍋に、うまみと甘みの強い愛知県の大玉トマトをたっぷり。「海鮮カニ鍋と若鶏たまごの巨大茶わん蒸し」(北海道弟子屈町×千葉県袖ケ浦市)は、北海道のズワイガニがたっぷり入ったうまみたっぷりの鍋と、千葉県で育った卵黄が濃い若鶏の卵「ぷりんセス・エッグ」を組み合わせ、鍋の締めに深みのある味わいの茶わん蒸しを作ってしまうというアイデアだ。
ゲストトーク・試食タイムには、元サッカー選手でサッカー指導者の本並健治さん、元サッカー選手でタレントの丸山桂里奈さん夫妻が登場。食卓には週3~4回鍋が登場するといい、本並さんは「食材のコラボでおいしさが倍増したことを実感。我が家でも試してみたい。鍋は色々な食材が入ってヘルシーなので、アスリートの食事にも良いですね」。丸山さんは「ふるさと納税制度をよく利用しているので、そのお礼品でお鍋の食材がそろうのはとてもうれしい」と笑顔で語った。
7つの鍋のレシピを監修した渥美さんは「鍋料理は、季節ならではの食材、ていねいに育てられた地方の食材をぎゅっと詰められる料理。地域の品を選ぶとき、これとこれをコラボさせたらおいしい組み合わせになるのではないか、という楽しみ方もしてもらえたら」と話した。
レシピはさとふる内の特設ページで公開している。