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現代でも新しく感じる浮世絵の代表格、葛飾北斎の富嶽三十六景。そのうちの一つ「尾州不二見原」は、富士を背景に仕事をする桶職人を描いたものだが、よく見ると、そこにいるのはなんとドラえもん。もともと大胆な構図に大胆な登場人物だ。この『ドラえもん』浮世絵シリーズ「富嶽三十六景ノ内 尾州不二見原」(版三・東京)の限定予約受付が10月8日スタートする。
この作品のモチーフとなった「富嶽三十六景 尾州不二見原」は、葛飾北斎が70歳を超えてからの大作。富嶽三十六景の中で最も西から描かれた作品で、現在の愛知県名古屋市中区不二見町の付近の光景といわれている。大胆にも中央に大きな桶が描かれ、職人が働いている様子が捉えられており、その桶の中から三角形の富士を望む構図となっている。北斎らしい奇抜な構図だが、緻密に計算された構成で、空には鮮やかな藍色、北斎が好んで使っていたベロ藍がふんだんにすられている。
この北斎の傑作に溶け込むドラえもんとのび太。越前の手漉(てすき)和紙に描かれた彫師・摺師伝統技法も手元でじっくり楽しむことができる。税・送料別45,000円。