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怪談は日本の夏の風物詩。なぜかこの季節はお化けや妖怪が似つかわしい。今年の夏はこんな興味深い一冊で妖怪と親しんでみるのもいいかも。日本各地に古くから語り継がれてきた妖怪・幽霊たちを、イラストと解説による図鑑形式で紹介する『がっかり妖怪図鑑』(誠文堂新光社/村上健司・著/税込み1,320円)だ。変わっているのは、妖怪の恐ろしさではなく、「弱いところ」「人間臭いところ」「ダメなところ」に焦点を絞っているという点。妖怪たちの情けないエピソードやトホホな特徴を、これでもかと暴露している。変わった話が大好きな小学生でも読める様に総ルビ仕様になっているが、民話伝承好きの大人が読んでももちろん楽しめる。
例えば、アマビエと同じく予言獣の「スカ屁(ベ)」は、「今から4、5年後、手に汗にぎるほどのおならが出る奇病が流行する」と予言したとか。そんな奇病が流行した記録もないし、名前が「すかしたおなら」って…がっかりだよね。