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妊娠中は“赤ちゃんに会える”という出産を大きな目標に、体調がつらかったり家事と仕事の両立が大変だったりしても頑張れてしまうかも。でも、出産という大仕事を終えた後、体調の回復もままならないまま、予想と現実のギャップに戸惑い行き詰まってしまう女性は少なくない。赤ちゃんがなかなか寝ない、抱っこのし過ぎで手首が痛い、自分でも訳が分からないほどイライラする、上の子が不安定になり赤ちゃんのお世話どころではない…。
コロナ禍が妊婦や産後ママ、乳幼児を育てる家族の孤立に追い打ちをかけている面も予想される。
2020年12月12日の日本産科婦人科学会の記者会見では、妊娠中・出産後の女性の約3割が「うつ」の恐れがあるというデータが公表されたとして、佐賀県を拠点に活動するヘルスサポーターズイノベーション(以下「hsi」)は、警鐘を鳴らしている。hsi は、自宅にいながら助産師などの専門家と話ができる「妊娠・子育て オンライン相談」を、2021年3月末まで無料で実施している。
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出産の高齢化・祖父母の高齢化・転勤族の増加・核家族化・母国を離れての出産などにより、周りに育児の支援者がいない人が多く存在しているという。ハイリクスな相談、問題が複雑化して対応が難しい相談にも対応するため、長年、母性看護学・助産学・ウィメンズヘルスを専門とし、妊婦相談・産後腱鞘炎(けんしょうえん)・産婦のぼうこうケアなどの研究に携わってきた佐賀大学医学部看護学科 生涯発達看護学講座の佐藤珠美教授と、同講座の中野里佳准教授をスーパーバイザーとして相談体制を整えている。
hsiは、赤ちゃんが元気に育つためにはまず親が元気であることが重要とし、母親とその家族の負担を減らす「親にやさしい育児」を提唱。オンラインを活用することで、育児に携わる人たちの「今、聞きたい」というニーズにスムーズに応えること目指している。一人何回でも利用可能。アドバイザーには、10人に1人いるともいわれている“父親の産後うつ”のサポートを目指した先輩パパアドバイザーや、腰痛や骨盤の悩みを専門とする理学療法士の存在も。多彩な分野のアドバイザーが相談に応じる。おじいちゃんやおばあちゃんなど、育児に関わる全ての人が利用できる。外部施設に出向かず、自宅から気軽に相談できる機会を活用して育児の悩みを吐露できることは、家族全体の協力体制を整える一助となりそうだ。