“ピザの3大要素”とは何か? それはトマトソース、生地、チーズだ。日本ピザハット(横浜市)は、その3大要素の改良に取り組み、自社製品を一から見直す活動 「グッとおいしくプロジェクト」を2020年3月に立ち上げた。同社では、トマトソースと生地の改良に成功した後、試行錯誤の末に、「自信をもっておすすめできるチーズ」にたどり着いたという。そして、この進化したトマトソース、生地、チーズの3大要素のおいしさが堪能できる「最高のピザ」として10月5日に新発売されたのが、4(クワトロ)ピザ「グッとこだわり4」だ。
う~ん、「自信をもっておすすめできるチーズ」ってどんなのだろう? それを使った結果全てのピザがおいしくなったというのは本当だろうか? そんな疑問を持っていたOVO編集部の食いしんぼチームに、試食の案内が届いた。しかも、新旧ピザの食べ比べまでできるという。このチャンスを逃してなるものか!
というわけで届けられたのが、次の3枚のピザだ。
・新トマトソース×新チーズを使用したピザ
・旧トマトソース×旧チーズを使用したピザ
・ピザハットの進化した3大要素のおいしさが堪能できる至高の4ピザ「グッとこだわり4」
まずは、新旧の食べ比べということで、「新トマトソース×新チーズ」と「旧トマトソースと旧チーズ」を食べ比べてみた。トッピングは両方とも載っていない。
外見は、「旧」のほうが薄い感じ。「新」は、上にのせられたチーズに透明感があり、ボリュームがある分、やや厚く見える。
さっそくかぶりついてみると、「旧」は食べ慣れたピザの味。いつかどこかで食べた記憶がよみがえってくる。何の問題もなくおいしい。強いて言えば少しだけスパイシーなソースの個性が勝っているかも。
「新」は、まずチーズの味わいが先に口の中に広がる。リッチな気分になる。チーズ好きは思わず顔がほころぶはず。ソースは強く主張せず、うま味でバランスをとってピザ全体をおいしくしているようだ。生地は、どちらもしっかりと小麦粉の味わいがあり、「旧」も「新」も土台がしっかりしていることがうかがえる。
ピザハットのピザは、トッピング具材をのせる前に敷くボトムチーズと、トッピング具材の上からさらにのせるトップチーズを使用しているのが特徴だ。今回の改良では、トップチーズのモッツァレラチーズを「オランダ産ゴーダチーズ」に変更し、チーズが2種類になった。「オランダ産ゴーダチーズ」を採用した理由は、うま味と香り、焼き色の 3拍子がそろっていたからだという。なるほど、味にコクと深みが増してチーズのおいしさがグレードアップしているのは、食べてみてすぐに分かった。個人的には、新旧どちらも好きだが、チーズ好きが増えている昨今、「新」は間違いなく多くの人に喜ばれるだろう。
さて、改良されたトマトソースと刷新されたチーズのうま味が掛け算となった「グッとおいしくプロジェクト」の魅力を、実際の商品で味わってみよう。今回試したのは、4種のピザを1枚にした「グッとこだわり4」。ピザハットが“集大成”と胸を張る1枚だ。
まず、最初に手を伸ばしたのは、「特製オマールソースのダブル・シュリンプ」。オマールエビ風味のソースとぷりっぷりのエビの食感が何ともたまらない。とりあえずエビ入れときましたという感じでは全くなく、エビのおいしさがしっかり楽しめる。
お次は、ピザの定番「ピザハット・マルゲリータ」。シンプルゆえに、今回の新トマトソースと新チーズの進化がダイレクトに伝わってくるはずだ。結果はというと、2種のチーズ選定とバランス、さらにはトマトソースとの相性が考え抜かれたものだということがよく分かる一品だ。バジルソースもフレッシュ感があってうまい。おいしいマルゲリータをいただけた。ただ、トマトの存在感がもうちょっと欲しかったので、スライスしたフレッシュトマトを追加してみると、よりおいしさが増した。
3つ目は、「厳選チーズの厚切イベリコ」。イベリコ豚のベーコンがジューシーなのに、まずびっくり。横に乗っているゴロっとしたチーズのかけらはカマンベール? 肉のうま味とチーズのうま味ががっちりタッグを組んで、もうたまらない。
そしてラストは、「テリマヨチキン」。特製しょうゆダレで香ばしく焼き上げたチキンが絶品。ちょい甘めで、大人はもちろん子どもも大喜びしそうだ。
「グッとこだわり4」の4種のピザはどれもおいしかった。ピザハットが「創業以来、一番おいしい」と言うのもナットクだ。
結論として、「グッとこだわり4」の4種のピザはどれも大満足。3大要素がしっかりしていると食べ応えが違うのだろうか。4種類しか食べてないから断定はできないが、ピザハットのキャッチコピー「チーズが変わると、全てのピザがここまでおいしくなる」は決して大げさではないかも! そう思わされたお試し実食だった。