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例えば、可憐に小さく白い花を連ならせたスズランは、香りも見た目も好ましく思えるが、摂取すると頭痛やめまいを引き起こし、最悪の場合死に至ることもある。人をとりこにしてやまない美しい植物は、時に危険な牙をひそめている。そんな植物36種の危険な側面をのぞきこむ『禁断の植物園』(山と渓谷社・東京/船山信二著、税込み1,760円)が発売された。
ケシやアサなど麻薬として用いられた植物の並ぶ「第一章 誘惑のアーケード」や、古くから薬として用いられてきた植物の「第二章 秘密の薬草畑」など、4つのエリアをめぐりながら、さまざまな魅力で人間を惑わせてきた危険で美しい植物の世界をひもといていく。添えられた美しい挿絵と、植物の持つ肉体や精神に与える作用、現代薬への応用、人間の歴史とのかかわり、ミステリアスな逸話などが紹介されている。