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年齢不詳の女主人、紅子が開く駄菓子屋「銭天堂」。ここにたどり着けるのは幸運な人だけ。大人だってちょっとめくってみたくなる本『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(廣嶋玲子作、jyajya絵、偕成社)が、16万人の小学生が投票する「こどもの本総選挙」(NPO法人 こどもの本総選挙事務局)で1位に選ばれた。

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この駄菓子屋では、お客は自分の悩みにぴったりの駄菓子を見つけ、その駄菓子を見た瞬間にそれが欲しくてたまらなくなる。店を出るとどの客も自分のためだけに作られたようなそのお菓子を夢中で食べるのだが、実はそれぞれの菓子には注意書きがあり、食べ方や使い方をまちがえると思わぬ副作用がある。ときに人間の欲望のおそろしさも描く、毒っけのあるストーリーが毎巻5〜6話収録されており、2013年5月の第1巻刊行以来、目下16巻まで刊行されている。第17巻はこの4月に刊行予定だ。

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