2012年8月25日(土)、「弁当の日」講演会が、宮崎県武道館大会議室にて開催されました。この講演会は、木花小学校・学園木花台小学校・鏡洲小学校・木花中学校の4校で構成される宮崎市木花・鏡洲地区4校連絡協議会の主催で行われ、木花・鏡洲地区の保護者や児童、教員、など約130名が参加しました。

平成22年度から、実験的に「弁当の日」を始め、24年度は5、6年生を対象に、年3回の実施を計画している木花小学校では、「お母さんを手伝おうと思う」「食べ物を大切にしたい」などと話す生徒や、嫌いな物も積極的に弁当に詰めてくる姿が見られるなどの効果が出ているといいます。同地区の他の学校にも広げたいと、PTAが中心になり、今回の講演会が企画されました。

研修会では、木花小PTA会長の挨拶に続き、西日本新聞編集委員の佐藤弘 氏が「食卓の向こう側に見えるもの ~だから食育なんだ~」 と題して講演、「子どもが自分で弁当を作ることで調理技術が身につき、食べることの重要性が理解できる」と実践を呼び掛けました。

みやざき大地といのちの会代表・船ヶ山清史氏は、「『弁当の日』を通して見えてきた親子の絆」と題して、家庭で子どもたちと実践した「弁当の日」の様子を紹介。子どもだけでなく、大人にも多くの気づきを与えてくれるのが「弁当の日」であると語りました。

宮崎大学附属中学校の藤田司教諭が、生徒会で実施した「生徒会交換弁当の日」や、日韓交流「弁当の日」の様子を紹介。宮崎農業高等学校で「弁当の日」を指導している古川秀幸教諭とその生徒たちも「弁当の日」体験談を語りました。

最後に、木花小学校の後藤校長が、「食を通して健康な体を作ると言うことだけではなくて、豊かな心も育んでいるのだということがよく分かったと思います。今日のお話がこれからの生活の中で活かされて、立派な日本人として自立していけるのではないかと思います。すぐにも実践できることばかりなので、それぞれの立場で、頑張っていきたいと思います」と締めくくりました。

概要

◆主催:木花・鏡洲地区4校連絡協議会(代表校 宮崎市立木花小学校)
日時:2012年8月25日(土) 18:00~20:00 
◆会場:宮崎県武道寛大会議室
◆事業の名称:木花・鏡洲地区4校連絡協議会ブロック研修会「弁当の日」講演会
◆講師: 西日本新聞編集委員 佐藤 弘
◆講演タイトル:食卓の向こう側に見えるもの~だから食育なんだ~
参加人数:130
参加者:木花小(22名)・木花中(21名)・学園木花台小(4名)・鏡洲小(3名)のPTA児童生徒及び職員、木花・鏡洲地域住民、地域外の「弁当の日」に関心のある方、宮崎市「弁当の日」実行委員、共同通信社、宮崎日日新聞社
◆参加者の感想
○食の大切さを再認識できた。子どもに食の楽しさ、大切さを教えたい。
○食育の本当の在り方、これからの未来の日本について考えました。素敵な大人になります。
○食について考えるいい機会になった。もっと広めてほしい
○教員として、まず実践が必要と感じた。

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