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ラスコー洞窟の壁画に描かれたヨーロッパバイソンが絶滅の危機にある理由も、ペストもコロナも、同じ背景を持っている。この2年間、みんなが何となく考えていることをしっかり説明してくれる一冊だ。『ズームバック×オチアイ 過去を「巨視」して未来を考える』(NHK出版・東京、税込み1,870円)が発売された。
人と家畜、野生動物の割合は96:4(Yinon M. Bar-On, Rob Phillips, and Ron Milo”The biomass distribution on Earth”Proceedings of National Academy
メディアアーティストの落合陽一氏が、過去の考察を手がかりに混迷の時代を読み解くNHKの人気番組「ズームバック×オチアイ」の書籍化。大々的な開墾で原生林が減り、絶滅の瀬戸際に立つヨーロッパバイソンや、森林伐採で都市部に浸出したネズミやノミが媒介したペスト菌、同じように“スピルオーバー”が指摘される新型コロナウイルス。その関係を読み解きながら、「自粛=空気を読む力を武器にする」「環境負荷を制限する新しいイノベーション」「連帯の精神が経済を変える」など、ウィズコロナの世界を生きるヒントも満載だ。オードリー・タン、マルクス・ガブリエルとの特別対談も収録されている。