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10月11日は「国際ガールズ・デー」。児童婚や女性に対する暴力の撤廃など、世界の若い女性たちが直面する問題を訴える国連の記念日だ。世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(東京)が発表した報告書「COVID-19 AND CHILD MARRIAGE(新型コロナウイルス感染症と児童婚)」によると、コロナ禍の影響で貧困や飢餓が増加、多くの子どもたちが児童婚(国連の定義で18歳未満で結婚すること)を余儀なくされているという。
2020年、児童婚の割合は過去25年間で最大となり、多くのコミュニティーで2019年の2倍以上に増えているという。2021年4~6月にかけてアジア太平洋地域9カ国の子どもとその家族を対象に実施したインタビュー調査では、結婚していると答えた子どもの82%は、コロナのパンデミックが発生した後に結婚していた。
また、危機的レベルの飢餓を経験している子どもの数は、2019~2020年の間に1,200万人増加。この数字は、さらに330万人の子どもたちが18歳までに結婚する可能性があることを意味しているのだという。
ワールド・ビジョンのアドボカシー・渉外担当、デイナ・ブズセア氏は、「SDGsのターゲットには2030年までに児童婚を撤廃することが掲げられているが、進展は遅いままだ。パンデミックで貧困や飢餓が増加し、教育機会が失われ、少女たちは結婚させられるリスクが高まっている」と警鐘を鳴らしている。