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九州メディカルサービス(福岡県久留米市)は、脚のむくみ軽減のための弱圧ストッキング「ラバラバ2」の専用説明サイト(https://www.kyushu-med.jp/lavalava/)を開設した。「ラバラバ2」は、脚を圧迫することで血流を良くしてむくみを予防・改善する医療用着圧ストッキングより圧を弱くしてあり、高齢者でもはきやすく肌にやさしいのが特徴だ。左右1枚ずつ入りで2,420円(税込み)。サイズはSとMで、それぞれにショート丈、ノーマル丈の4パターン。同社オンラインショップ(https://www.kms-shop.co.jp/SHOP/RRON2.html)や郵便による申し込みで販売している。
▽ポンプ作用を補助
足首やふくらはぎの筋肉には、血液を心臓へと戻すポンプのような働きがある。しかし、入院中や寝たきりの患者のように脚を動かさない状態が続くと、筋ポンプ作用が働かないため血液が循環しにくくなり、血管から漏れ出した水分によって脚にむくみが生じる。医療機関では、筋肉をサポートするとともに静脈の直径を細くして血流量を上げる医療用着圧ストッキングが使われている。しかし、圧迫力が強くはきにくいため、老老介護や在宅看護の現場などでは十分に活用できていなかったという。
「ラバラバ2」の圧迫力は、むくみを生じやすい足の甲が10mmHg、足首は11mmHg、ふくらはぎ8mmHg、大腿部6mmHgと段階的で、一般的な医療用着圧ストッキングの約半分にしてある。横になっていることが多い高齢者は、血液を重力に逆らって心臓に送る力が少なくて済むため「強い圧迫力のストッキングを無理して履かなくても、弱圧ストッキングを毎日履き続けることで、むくみを減らしていく」(同社)ためだ。
▽元気は脚から
素材に特殊繊維を使って縦伸びしにくい構造にしてあり、力の弱い高齢者でもはきやすく、介護者にとってもはかせやすい。また、肌に当たる部分の凹凸をできる限り少なくし、太ももの口ゴム部分のめくれあがり、ずれ下がりが減るよう、部位によって編み込みの細かさを変える伸縮設計を取り入れた。
同社は「ラバラバ2」を2021年2月以降、病院の売店などで販売し、入院患者だけでなく、厳しい勤務で脚のむくみに悩む医療従事者にも好評だったことから、専用サイトを設け広く一般向けに販売することにした。
同社は利用者として、長期入院中で廃用性浮腫に悩んでいる患者、緩和ケアに入院中の患者、ひざ関節の手術後にリハビリ段階に入っている患者、在宅医療・訪問看護を受診中の患者、介護施設の入居者などを想定。「高齢者の元気を脚から支えてクオリティー・オブ・ライフ(生活の質)を高めると期待している」と話している。