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累計365万部を超える人気絵本、いわいとしお氏の『100かいだてのいえ』シリーズ(偕成社・東京)。100階建ての家を10階のぼるごとにページをめくるという構成で、これまで『100かいだてのいえ』(2008年)、『ちか100かいだてのいえ』(2009年)、『うみの100かいだてのいえ』(2014年)、『そらの100かいだてのいえ』(2017年)が刊行されてきた。5月21日には第5弾『もりの100かいだてのいえ』(税込み1,320円)が発売される。
いわい氏が、娘が小学校の算数で数字を数えることや数字のくりあがりにつまずいているのをみて、構想した絵本。縦に開く斬新さ、「次の階はだれが住んでいるのかな?」とページをめくる楽しさ、開くたびに新たな発見のある細かく描き込まれた部屋の様子が子どもたちの心をとらえている。第1作『100かいだてのいえ』は発売後わずか10年でミリオンセラーになった。
4年ぶりの最新刊の舞台は「もり」。主人公は音楽が大好きなオトちゃん。ハープの練習をしていると、どこからか不思議な音が聞こえてきて…。扉のある大きな木はくまさんのおうち。「きょうは100かいで えんそうかいが あるから れんしゅうしてるんだ。ドンドコドン♪」とくまさん。シカさんやサルさん、カマキリさんなどたくさんの住人たちと出会いながら、オトちゃんはてっぺんを目指す。てっぺんには誰が住んでいるの? 各回で生き物たちが演奏している楽器にも注目! YouTubeの偕成社公式チャンネルで紹介動画も見られる。いわい氏は「外出もままならないこのごろですが、子どもたちがどんな世界に行けたら楽しく心休まるかを考えて描きました」とのメッセージを寄せている。