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菊に似た花が咲くことから名づけられたというキクイモ。ふだんあまり見かける食材ではないが、第二次大戦中の食糧増産計画で栽培したキクイモが、自由学園(東京)の学内で自生しているのが見つかり、学生がこれを使ったお菓子のレシピを考案した。
戦時中の食糧増産計画で、手間がかからず育つとして生徒たちが栽培したキクイモは、70年にわたって毎年自然に芽が出て花を咲かせていたものの、食用としての活用が進まず長い間忘れられていた。だが近年になって、キクイモに含まれる100%植物由来の食物繊維イヌリンは、糖質の吸収を抑えて血糖値の急上昇を防ぐ効果があると注目されており、同学園でも歴史あるキクイモを活用して、くせがなくおいしくて健康にもよい菓子を作ろうと研究・試作を重ねてきたという。出来上がったのは、キクイモ入りのパウンドケーキ、クッキー、ミルクアイスの三種類。「学生カフェ」で好評だったそうだ。
ミルクアイスはイタリアン・ジェラート店「ダ・ルチアーノ」(東京・八王子市)と一緒に商品化した。